ボードゲームは特恵を与える(*^v^*)

ボードゲーム(主にBoard Game Arena)に関する記事を書いていく予定です

ボードゲームの花火における Finesse, Reverse Finesse, Bluff の簡単な解説

Board Game Arena などでも遊べる花火 (HANABI) というボードゲームにおける3つのテクニック、 Finesse (英語的な発音ならばフィネス), Reverse Finesse, Bluff (ブラフ) について、簡単にですが解説してみます。

右捨て左出しの原則

早速説明を…、と行きたいところですが、その前に。

これらのテクニックについて理解するには、(原則は)捨てる際は古いカードから、出す際は新しいカードから という前提が必要です。

私がよくプレイするサイト Board Game Arena では古いカードほど右に来るので、私は勝手に 右捨て左出しの原則 と命名しています。この記事でも右捨て左出しの原則という文を用いて説明します。

右捨て左出しの原則の根拠

序盤でない限り、右のカードほど長期間みんなの衆目に晒されています。もしそんなカードに長い間ヒントが出されていない場合はどうでもいいカードの可能性が高い。

また、左のほうのカードはまだ新しいカードなのでヒントが出されにくいため、(もし右の方のカードを出してほしいというヒントがない場合は)左のほうから出してほしいということになります。

色の表記について

この記事では、カードの色は下のようにアルファベット1文字で表しています。

赤 = r
黄 = y
緑 = g
青 = b
白 = w

Finesse

プレイヤーが A → B → C → A → … の順とします。

A が C に、場に出ているカードより 2 大きいヒントを出します。

B は「このまま自分が何もしないと C が打ち上げ失敗する ⇒ 自分が(自分に出されたヒントなどを考慮しつつ一番左のカードを)出すべき」だとわかります。

このテクニックを Finesse(英語的な発音ならばフィネス)といいます。

このような状況を考えます。

プレイヤーA(手番)
g4, r4, w3, w4, y4
プレイヤーB
r2, b4, b3, y2, y3
プレイヤーC
w5, y5, r3, b2, g3
場に出ているカード
r1 のみ
なお、左ほど新しいカードであり、ヒントはどのカードにも出ていないとします。

この状態で A が C の r3 に対して r のヒントを出します。すると、B は「このままだと C が r3 を出してしまう⇒自分が r2 を持っているはず⇒右捨て左出しの原則に従い、一番左が r2 である」という論理に従って、1個のヒントだけで B が r2 を、C が r3 を出せます。

上の例は一番シンプルな Finesse の形ですが、他にもいろいろな Finesse があります(例えば r 1枚でなく 2 枚にヒントを出し、右捨て左出しの原則によりその 2 枚のうち左側のカードを用いて Finesse させる)。

自分以外の人に対して、カードをプレイして打ち上げ失敗させてしまう可能性があるようなヒントが出された場合は Finesse(もしくは後述する Reverse Finesse や Bluff)だと思いましょう。そのときには、それに応じた行動をすべきです(自分がカードを出すべきときに代わりに不要カードを捨てたりしない)。

Reverse Finesse

Finesse と似ていますが、A が C にではなく、B に Finesse のヒントを出します。

A(手番)
g4, r4, w3, w4, y4
B
w1, b4, r3, y2, y3
C
r2, y5, w3, b2, g3
場に出ているカード
r1 のみ
なお、左ほど新しいカードであり、ヒントはどのカードにも出ていないとします。

この状態で A が B の r3 に対して r のヒントを出します。すると、B は「C は r2 があり、なおかつそれが一番左にあるのに自分に r のヒントを出した⇒Aは自分に、C が r2 を出した後に r3 を出せと伝えている」というように推測し、r3 を出さず別の行動をします。そして C は「Bが何故 r3 をプレイせずにすんだのだろう ⇒(先ほどの論理により)自分の一番左が r2 だったから」という考えで r2 を出します。その後に B も r3 を出します。

ただし、他のプレイヤーが通常のFinesseをしたり重要なカードが捨てられるのを防ぐためにヒントを出したりした方がいい場合もあるので、Reverse Finesse をしようとする際は Finesse のときに比べて少し考えましょう。

Bluff

Finesse のときと同じく、プレイヤーが A → B → C → A → … の順で、A が C に、場に出ているカードより 2 大きいヒントを出します。

このとき Finesse と異なるのは、B の出すカードが Finesse の原則に従わないということです(当然ですがそのプレイは打ち上げ失敗でないほうがいい)。

このとき、C は「B が何故か(B に出されたヒントなどを考慮しつつ)一番左のカードをノーヒントなのに出した⇒B は Finesse をしようとした⇒自分は場に出ているカードより2大きいカードを持っている」という論理により、自分のカード1枚の正体が判明します。

このテクニックを Bluff(ブラフ)といいます。

A(手番)
g4, r4, w3, w4, y4
B
w1, b4, b3, y2, y3
C
w5, y5, r3, b2, g3
場に出ているカード
r1 のみ
なお、左ほど新しいカードであり、ヒントはどのカードにも出ていないとします。

この状態でAがCのr3に対してrのヒントを出します。すると、BはFinesseに従ってw1を出します。

そしてCは「自分にヒントが出されたはずなのにノーヒントのBが一番左のカードを出した⇒BはFinesseしようとした⇒自分にヒントが出されたrは3」ということがわかります。

これらのテクニックを使い始めるには

とりあえず最初は Finesse を覚えましょう。

Reverse Finesse は Finesse に比べて使える場面が少なく、Bluff にいたっては見ること自体が珍しいようです。

参考にさせていただいたサイト

Finesse, Bluff, Reverse Finesse - explained | Hanabi | BoardGameGeek